REPORTレポート

水戸の街のいろいろな黄門様と水戸藩ゆかりの偉人たち

2022.02.14

先日、南町の黄門さんおしゃべりパークを紹介しました。

ご存じでしたか? 南町の隠れスポット黄門さんおしゃべりパーク
https://plamito.com/report/2/

「またか」のお声は覚悟の上で、水戸の街で見つけたいろんな黄門さま、黄門さまに連なる偉人の像についてご紹介します。


【いろんな黄門さま像】
水戸駅前の黄門さま

みなさまご存じ、水戸駅北口前の黄門さま像。日本一有名な黄門さま像ではないでしょうか? 助さん、格さんがお供しています。注意して見ると、像から見て右側は大きな手になっています。印籠を出す様子を模した手の、印籠に当たる部分には、駅周辺の水戸黄門関連史跡の案内が記されています。出している手は助さんの? 格さんの? どっちがどっち?
像左隣の記念碑を見ると、像ができたのは1993年。もう30年近くも昔なんですね。テレビドラマでおなじみの、黄門さまが全国を旅しながら世直しする物語「水戸黄門漫遊記」は、明治以降に講談などで有名になったことが分かります。助さん・格さんのモデルは黄門さま、水戸藩主の徳川光圀に仕えた佐々介三郎(さっさ・すけさぶろう)と安積覚兵衛(あさか・かくべえ)であるとも教えてくれます。
佐々と安積の2人は水戸藩の学者で、「大日本史」を編もうとする光圀の命を受けて特に佐々が全国の史跡を調査して歩きました。この事実が後に黄門さまと助さん、格さんによる「漫遊記」を生んだようです。


保和苑の黄門さま

駅前のものに比べてにこやかな顔をしている黄門さまと助さん、格さん像。たぶん向かって右側が助さん、左側が格さんです。
像が立つ保和苑(ほわえん)は市内松本町の庭園です。今に続く寺、桂岸寺の庭園を黄門さまが愛し、保和苑の名を与えたと伝わっています。隣接する常盤共有墓地には格さんのモデル安積覚兵衛のお墓があります。あじさいの名所として知られる保和苑ですが、夏以外も美しい見るべき庭園です。


大工町の黄門さま

大工町の交番前に建つ、こちらは黄門さま一人の銅像。駅前、保和苑よりも若い感じを受けます。2001年に作られました。

黄門さまの生地

水戸駅北口から道を右方向に徒歩約3分の場所には、黄門さまが生まれた場所(義公誕生の地)の案内があり、黄門神社が築かれています。

【水戸藩の偉人の像】
徳川頼房公像


黄門さまのお父上で、水戸藩初代藩主の徳川頼房像です。威厳のある顔をした像の、頼房には威公(いこう)の尊称があります。徳川家康60過ぎのとき、その十一男として1603年に生まれた頼房は7歳で水戸藩主になりました。
没するまで53年間の治世に城下町の拡充や水利整備などを行い、現在に至る水戸の街の基礎を築いたといいます。像は水戸第三高校の門向かいにあります。義公誕生の地から道なりに右へ進み、柵町踏切手前の坂道「水戸学の道」を上った先です。


徳川慶喜公像

江戸幕府最後の将軍徳川慶喜は、烈公として知られる水戸藩9代藩主徳川斉昭の七男です。30歳で15代将軍となりました。黄門さまおしゃべりパークから見て、道路をはさんだ向かい左側に像が建っています。

【番外編】
お酒を飲む黄門さま(お酒の遊園地イシカワ)

水戸市公設卸売市場近くの酒店「お酒の遊園地イシカワ」出入口近くの大きな黄門さま。助さん、格さんが注ぐお酒をおいしそうに飲んでいますね。色のあせた具合が長年の風格も感じさせます。店内はお酒はもちろんのこと、おつまみやお菓子、たばこの品ぞろえも充実しています。ところで、お店で流れている「イシカ~ワ~、お酒の遊園地…」のメロディーが耳に残るテーマソング「イシカワで乾杯」は秀逸です! CDほしい!!
 
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この記事を書いた人

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